いっちゃんの VIVA! ちゅーこーねん

これまで何十年もの間、社会のため、家族のため等でがんばって生きてきた中高年の人たちが、これからの人生、笑顔で楽しく自分らしく生きられるように...そんな彼ら彼女らを応援するブログです。

精神病院での50日間・・・社会からとりのこされた人たち

 

入院している人はみんないい人。人に悪さするような人はいない。

 

病室の窓は全開できない

左右10cmくらい開くだけ

窓自体は大きく、部屋の中は明るい

窓ガラスの外には、動かない特殊な網戸が備え付けられている

…昔は、この網戸が鉄格子だったんだろうな~と思ってしまう

この網戸は夜になると、とってもきれいなんです!

外のライトで、プリズムのように、虹のように輝くんです!

 

男性の入院患者で、私と同じアルコール依存症で入院した人は、私以外にあと2人。

(私の病棟は、よく顔を合わせる人で20人くらい)

若い女性は別棟。

毎日運動の時間に、3人ほどの若い女性と一緒になりました。

女性は20歳代と思える若い女性が多かった。

(たぶん彼女たちも、アルコール依存症なんだろうな~)

私のことを「おいちゃん、おいちゃん」と親しく呼んでくれました。

 

男性のアルコール依存症の一人は、年は50歳過ぎで、

地元にいくつかある精神病院を何度も入退院を繰り返している人みたいでした。

この病院も、2度目か3度目…(一度の入院がやはり、3か月くらい)

それほど、アルコール依存症というのは、完治しにくい病いらしいのです!

彼は、弟が仕事で顔に大けがをおってから酒の量が増えていったようです。

 

彼はとっても、他の入院患者さんの面倒見のいい人気者でした。

彼は何度もアルコール依存症で、入退院をくりかえしながらも、

奥さんは、離婚もしないで、

「治ったらまた生活をやり直そう」と、帰りを待ってくれているそうです。

・・・涙がでるほどいい話です!うらやましいです!

 

女性の患者さんもそうですけど、

みんな、酒を飲まなかったら、ふつうのイイ人なんです!

とくに、女性はかわいい愛嬌のある子でした。

 

そのようにちょっとしたことで、世間からはじき出された人が、この病院に来るんですね。

 

我々アルコール依存症の人以外の患者さんも、悪いことをする人はいません。

看護師さんに聞いたことがあります。

「ほかの患者さんは何の症状で入院しているのですか?」

看護師さんは、個人情報だからと教えてくれませんでしたが、

知的障害や認知症のある人なんだと思います。

 

私と同じ年くらいか、それ以上の人もいて、

そんな人を見ていると、なんだかかわいそうな気になります。

ずっと、何十年もこういった生活を送ってきたんだろうな~

「かわいそう」という表現は、自分が優位に立っている表現なので、本当は使いたくないのですが、

神さまも人それぞれに、人それぞれの試練を与えるのだな~と、思います。

 

これまでずっと、社会と病院を行き来してきたのかもしれない。

知的障害の人は、親などから

「とにかく他人に迷惑をかけないように!」・・・と育てられてきたのかもしれません。

 

だから、悪いことをする(発散する)という行為に出ないで、

ひたすら、自分が悪いと思って、(本当は悪くない)

自分から身を引くクセを教わってきたのかもしれません。

 

また、精神病院に入っている人は、

家族や親せきからウトまれていて、

家にいないで、病院に入院していると、家族も安心する。

・・・ということもあるのではないでしょうか!?

・・・そのあげくに、3か月ごとに病院をたらいまわしにされる。

 

なんか、せつなくなります

 

知的障害をもつ人たちも、何か素晴らしい才能を持っている人がいると思います。

(画家の山下清さんのように)

学校教育や社会が、そんな才能に気付いて、

それを伸ばしてあげられるような

社会になることを、私は望みます。

 

入院中は、毎週勉強会で、「断酒」についての研修がありました。

ふつう2~3か月入院するところを、

「自分はもう大丈夫!」だからと、先生にお願いして、

50日で退院させてもらいました。

 

退院してから2週間くらいは酒を飲まなかったのですが、

今は、休刊日はない状況です。

 

とにかく、「断酒」は難しいです!

うまく「節酒」するしかない!

・・・でもこれは、とってもハードルが高いということがわかりました。

 

次回からは、

①「うつ病」にかかったらこうしたらいいかもしれない

②入院中の勉強会で学んだ、アルコール依存症の対処について

などを描こうと思います。

 

①は、自分も実践したことです。

②は、自分は実際にはできなかったけど、

もしかして、自分以外の人には、いい情報かもしれない・・・というつもりで書こうかな!?と思います。

 

今日も読んでくれてありがとうございます(^^)/